参議員埼玉補欠選挙とは?なぜ立花孝志氏は立候補した?わかりやすく解説

そもそも埼玉補欠選挙とは

そもそもこの参議員補欠選挙は、令和元年8月に、大野元裕参議院議員(当時・国民民主党所属)が同月に行われる埼玉県知事選に立候補するために議員辞職したことから議席が空いたために行われる補欠選挙です。

ちなみに、この埼玉県知事選は、前知事である上田清司氏の任期満了により後継を決めるために行われたもので、この選挙で大野氏は当選を果たし、8月31日より埼玉県知事となっています。

そして、大野氏の辞職で空いた参議員の議席をめぐって補欠選挙が行われることになったわけですが、当初、この補選に立候補したのは、大野氏の前に埼玉県知事だった上田清司氏のみでした。

立候補者が一人だった場合にはその人が自動的に当選となります。要するに、この2019年10月の埼玉補欠選挙は行われないはずの選挙だったのです。

上田氏は無所属での立候補ながら、もともと民主党の国会議員であり、この選挙では立憲民主党、国民民主党の支援を受けての立候補でした。

ですから当然、自民党が対立候補を立てるのではないかと見られていました。

が、選挙のある10月初旬に自民党が対立候補の擁立を断念。その理由としては、「上田氏が憲法改正議論に前向きだから」ということでした。

これによって、この参院補選の裏には、大野氏と上田氏がポストを交換して、大野氏の代わりに前知事の上田氏が参議員になるというシナリオが初めからあったのではないかと噂されていた補欠選挙だったのです。

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上田清司氏という人物について

ここで少し上田清司氏という人物について補足します。上田氏は今年、任期満了を迎えるまで、4期連続で16年間埼玉県知事を勤めた人物です。

埼玉県には「多選自粛条例」という規定があって、知事は3期連続までで4期以上連続で努めることはできないものとされていましたが、それを破って4期連続で知事を務めました。

(ちなみに、埼玉県では2004年に「多選自粛条例」が制定されましたが、それを制定したのは上田氏自身でした)

このことから、非常に政治家というポストに固執するタイプの人物であるという評価を一部から受けているため、この都知事選と埼玉補選における大野氏との関係も、裏があるのではないかと勘ぐられているわけです。

ちなみに、上田氏は1980年代には自民党所属で、その後所属政党を転々とし、97年から2003年まで民主党の衆議院議員でした。

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埼玉県の選挙の投票率の低さについて

また、過去の埼玉県知事選挙の投票率を見ると、以下のように非常に低いことがわかります。

2019年:32.31%(大野氏が当選)
2015年:26.63%(上田氏が4選)
2011年:24.89%(上田氏が3選)

以上のように、近年では、半数をはるかに超える有権者が選挙に足を運ぶことさえしておらず、ほとんどの埼玉県民が県知事選への関心を失っていると言えます。

2019年は、人気漫画「翔んで埼玉」おのコラボで若干投票率が上がったものの、それでも3分の2以上の有権者が投票していません。

この原因の一つとしては、上記の上田氏による条例違反の4選問題や、大野氏と上田氏とのポストの交換問題の背後にある、政治家による既得権益(ポスト)の組織的な専横があるのではないかと言われています。

つまり、県民の多くが、組織票によって選挙結果が決まってしまうことに失望しており、上田氏や大野氏のような背後に巨大な支持勢力があって、既得権を守るために必死な勢力を前に、政治参加を諦めてしまって選挙に行かないという悪循環があるのではないかということです。

これは全国の選挙区に言えることでもありますが、埼玉県は特にそのような傾向にあって低投票率が続いている地域なのです。

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10月8日、N国党の立花孝志氏が立候補を表明

以上のように、補選は行われず、上田氏の当選がほぼ確実視されていたなか、10月8日(選挙の公示は10日)、8月に参議員に当選したばかりだったNHKから国民を守る党(N国党)の党首・立花孝志氏が、埼玉補選への立候補を表明します。

自身、参議員になったばかりだったにもかかわらず、辞職を決意しました。

これは、彼の8月の当選が比例当選だったことから、自身の失職と同時に同じN国党の浜田聡氏が繰り上げ当選となることから、自身が失職してもN国の議席数は変わらず、仮に立花氏が補選で当選すれば倍の2議席(参議院)となるという計算により行われました。

また、当初、上田氏の対立候補としてN国は、元自民党の豊田真由子氏らに出馬を打診していましたが、それらがことごとく断られてことで、自身が立候補することとなりました。

立候補理由や経緯、自信のほどは、以下の立候補表明時の会見で詳しく本人が詳しく語っています。

まとめると以下のようになります。

・NHKのスクランブル放送化には議席がもっと必要である

・NHKのスクランブル放送化には既得権益と徹底的に戦わなければならない

・上田氏や大野氏のような一部の既得権益者による選挙を終わらせるために、8月に獲得した自分の既得権である参議員の議席を捨てて立候補することにした

・政治に失望している無党派層にアピールすることで、十分勝つことができる

・上田氏は油断しているだろうから勝算は十分にある

おおまかには、以上のようです。

このように、上田清司氏のみの立候補で、無風で終わるはずだった埼玉参議員補欠選挙でしたが、立花氏が参議院の議席を捨てて対立候補となったことで、俄然注目を集めるようになりました。

立花氏の情報発信力で、これまで投票率を下げていた、政治に諦めを感じていた層の票をどれほど取り込めるのかが焦点となりそうです。

既得権益を守ろうという組織票と、それらにNOを突きつける勢力との一騎打ちの様相を呈しています。

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