■共済年金とは? わかりやすく解説
共済年金とは年金の制度の1つです。
対象者は国家公務員や地方公務員などのいわゆる「公務員」で、その数は全国で450万人程いるといわれています。
共済年金は、会社員の方々が加入する「厚生年金」にあたります。
もともと共済年金というのは、もらえる支給額が支払った額の15.5%でした。
しかし厚生年金と同じ分だけ年金の保険料を支払っているにもかかわらず、厚生年金の場合は17%も支給されるため、不平等だという指摘を受けました。
そういった経緯から、支払いの料率を厚生年金と合わせるという方針が固められました。
共済年金は他の国民年金や厚生年金と同じように毎月の保険料の支払いが必要となります。
厚生年金と同じように収入や支払っている期間によって、老後にもらえる額も変わってきます。
ちなみに共済年金の方は厚生年金と違って「職域加算」というものがあります。
「職域加算」というのはいわば、公務員の特典のような形で、厚生年金を支払っている会社員と同じように年金がもらえるのですが、それにプラスして、職業手当てのようなかたちで一定の加算額が年金に加算されるがというものです。
だいたい毎月40万円を月収の公務員の方が、38年間共済年金に加入していた場合、老後に支給される金額は21万500円という計算になります。
これだけでも老後の暮らしがだいぶ安心できると言えますね。
ただ、果たして65歳でちゃんと年金がもらえるのかというのが、気になる方も多いかもしれません。
今後、更なる年齢の引き上げがあるかもしれません。
世界的に見ると67、8歳で受給開始という例も増えているため、日本もそのような年齢まで引き上げられる可能性があります。
すでに、このようなことは議論として上がっていて、2025年くらいには受給できる年齢が引き上げられると言う可能性もあるようです。